病院長挨拶
所沢美原総合病院の開設について
24時間365日 断らない救急医療をモットーに、地域の皆さんに信頼され、愛される病院を目指して
所沢明生病院(1989年開院)が2009年にカマチグループの一員となり、所沢明生病院(急性期、50床)と回復期リハビリテーション病院(111床)として再出発しました。以後所沢明生病院は救急医療に注力し、コロナ禍でも積極的に救急搬送を受け入れ、2022年には年間4000台余りを受け入れました。しかし、50床の病院では限界があり断らざるを得ないことも多々ありました。そのため、約10年前から22床程度の急性期病院を開設するべく努力してきました。その結果、コロナ禍の貢献も評価され2022年に県から60床の病床配分を頂き、狭山中央病院(111床)も合わせて、2023年11月、所沢美原総合病院(TMGH、221床)が誕生した次第です。
当TMGHは、高度急性期24床(ICU8床、HCU16床)と急性期197床の病院で、「志しは高く、敷居は低く、懇切丁寧に」を基本理念のもと、断らない救命救急医療の遂行を基本方針として、24時間365日昼夜を問わず検査・治療が可能な病院として始動しました。そして開院直後から多くの救急搬送依頼を頂き、2024年には年間7,484台の救急車を受け入れ、ハイブリッド手術室を含む6手術室と血管造影室(心筋梗塞や脳梗塞の血管内カテーテル治療を行う部屋)を活用し、多くの患者さんの救命治療を行っています。
また救命救急に注力する一方で、低侵襲手術を行うべく2024年6月からロボット支援手術(ダビンチ手術)を開始し、前立腺癌手術や大腸癌手術を行っています。また、2025年7月からは、がんの放射線治療が開始されます。それにより、がんの局所療法としての手術療法と放射線治療、全身療法としての化学療法を効果的に組み合わせた集学的治療が可能となりますので、今後はがん診療の拠点となる病院を目指していきます。
カマチグループの理念「手には技術、頭には知識、患者様には愛を」をモットーに、当職員のみならずグループ一同力を合わせ、地域の皆さんに信頼され、愛される良い病院を目指して今後も歩んで行く所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年9月に、1989年所沢明生病院開院以来35年間、小生がこの所沢の地で救急医療に従事してきたことを表彰されましたので、この場をお借りしてご報告申し上げます。