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下肢静脈瘤血管内レーザー治療を御存知ですか?
当院では『血管内レーザー治療』が保険診療で受けられます

下肢静脈瘤とは?

脚の血管が太く浮き出ているものが「下肢静脈瘤」です

最近、新聞・雑誌・テレビ等で時々特集されるようになり静脈瘤という病気は多くの方に認知されるようになりました。まだ、御存じのない方もいらっしゃるかもしれませんので、ここで簡単に説明させていただくと、次のようになります。
人間は、2足歩行するようになり、心臓が地面より高く位置するようになりました。この結果、下肢に運ばれた血液が心臓に帰るためには、重力に抵抗してかなり高い位置まで血液を運ばなくてはなりません。このため、静脈という組織から心臓へ帰る血液を運ぶための管には、逆流しないように弁がたくさん存在し、いわば弁を一つずつ使って持ち上げるようにして血液を環流します。この弁、特に、下肢の表在性の静脈は、周りに皮下脂肪しかないものですから静脈を支える力が弱く負荷(長い間の立ち仕事や椅子・正座などのすわりの仕事、妊娠・出産、肥満等)がかかると血液を支えきれなくて弁が壊れ、逆流するようになります。この結果、うっ血が生じて血管の拡張や蛇行することにより瘤(コブ)ができ、症状を生じるのが下肢静脈瘤といわれる病気です。食道静脈瘤とは病気の種類が違うのでご注意を。さて、この静脈瘤ですが、残念なことにお薬で治すことができません。また、一旦発症すると自然に治ることはなく、悪化すると血栓性静脈炎や静脈性潰瘍を起こすなど、生活のレベルが著しく損なわれます。治療をするためには何らかの手術が必要です。

下肢静脈瘤になりやすい人(要因)の特徴

  • ○女性に多くみられます
  • ○加齢と共に静脈瘤発生の頻度が増加します
  • ○親族に静脈瘤がある場合に発生頻度が高くなります
  • ○美容師、調理師など長時間立つ仕事に従事されている方に多くみられます
  • ○妊娠・出産をきっかけに発生しやすくなっています

こんな症状があったら、下肢静脈瘤かもしれません!

  • ○足の静脈がコブ状になり、だるい・重い・疲れる・ほてる
  • ○歩行時若しくは就寝中に、こむら返り(足がつる)を起こすことがある
  • ○かゆみ・皮膚硬結・皮膚炎や湿疹がある
  • ○皮膚が黒くなる・潰瘍ができている

『血管内レーザー治療』が保険診療で受けられます

血管内レーザー治療の保険診療は、厚生労働省により承認されたレーザー機器と、血管内レーザー治療の講習を修了した医師が実施する場合に限られます。当院は血管内レーザー治療が保険診療で受けられる病院です。

血管内レーザー治療

血管内レーザー治療

以前は、ストリッピング手術(静脈抜去術)を施行しておりましたが、平成23年1月より血管内レーザー治療が保険適応となり、当院でもレーザーによる治療を行っております。
血管内レーザー治療は、レーザー光を導くための細いファイバーを静脈瘤内へ通し、静脈瘤の内側からレーザーの熱で凝固し塞いでしまうという治療法です。この方法ですと、ファイバーを皮膚から血管内へ通すための傷が1箇所で小さく済むこと、これまで一般的であったストリッピング手術(静脈抜去術)と比べて皮膚に残る傷が少なく、合併症が少ないこと等優位な点が多いのが特徴です。麻酔の種類によっては手術の後、すぐに日常生活に戻る(日帰り手術)ことができます。
まだまだ新しい治療ですが、治療を受けられる方のメリットは大きいと思います。静脈瘤でお困りの方は、是非1度御相談ください。

メリット

  • ○身体に与えるダメージが極めて少ない手術であり、日帰り手術が可能です
  • ○手術部位は傷跡が殆ど残らず目立ちません
  • ○術後の痛みや出血が少ない治療法です

デメリット

  • ○一時的に痛み、つっぱり感、皮下出血などが起こることがあります

「ELVeSレーザー」が薬事承認され、2011年1月よりこの装置を用いた静脈瘤レーザー血管内治療が保険適応になりました。

その他の治療

ストリッピング手術(静脈抜去術)

下肢静脈瘤の根治的な治療法として行われている手術です。弁不全(静脈瘤)を起こしている静脈を引き抜いてしまう手術です。
足の付け根や膝など、皮膚を2~3cm程度切開し、弁不全を起こした表在(伏在)静脈の中に手術用ワイヤーを通して、この血管を引き抜きます。その静脈を引き抜いてしまっても、血液は足の他の静脈を通って心臓へ帰るので心配ありません。術中・術後の副作用は極めて稀です。

メリット
  • ○再発率の少ない治療法です
デメリット
  • ○入院が必要な場合があります
  • ○皮下出血、痛み、神経障害などの後遺症を伴うことがあります

高位結紮術

足の付け根の皮膚を2~3cm程度切開し、弁不全を起こした表在(伏在)静脈の根部を縛って(結紮)切り離し、弁不全が原因とする血液の逆流を止める治療法です。

メリット
  • ○術後の痛みや出血が少なく、身体への負担が少ない
デメリット
  • ○数年後に再発が多くみられる

硬化療法

静脈瘤が起こっている血管に硬化剤(薬剤)を注射し、弾性包帯で圧迫して血管自体を固め、静脈瘤をつぶしてしまう治療法です。外来診療にて治療ができ、穿刺で行うため傷跡が殆ど残らないのですが、硬化剤注入部に色素沈着することがあり、硬化療法単独では、表在(伏在)静脈の弁不全による血液の逆流を改善することができないため、再発してしまうことがあります。

保存的治療として 医療用弾性ストッキングの着用

医療用弾性ストッキングで、足を圧迫することで表在静脈の血液の逆流を抑え、深部静脈への血液の流れを助けますが、下肢静脈瘤そのものが治るわけではありません。発症の心配をされる場合や発症されている場合は、自分で判断せずに適切な予防方法をとりましょう。

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