脳神経外科
脳神経外科の紹介
機能障害や痛みに対して、安全に、確実に、迅速に対応いたします。痛くない治療、早くよくなる治療、合併症や後遺症の少ない治療を第一に心がけています。
当院の脳神経外科のホームページをご覧頂きありがとうございます。 「所沢美原総合病院 脳神経外科」が、皆様から最初に選んでいただける脳神経外科になるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
脳神経外科の特徴
脳卒中の急性期治療、リハビリ、社会復帰をお手伝いします。
2019年3月、新たなtPA療法の適正治療指針が発表されました。新しい治療指針では、一分でも早く詰まった血管を再開通させて、脳に酸素を供給するために血栓回収療法とのスムーズな連携の重要性が推奨されています。救急車からのファーストコールとともに脳卒中チームはスタンバイし、病院到着から30分以内にtPA投与を開始できるように努力しています。tPA投与しながらMRIや血管造影室に搬入して、再開通の達成を評価します。非開通症例や4.5時間以上経過している症例では、遅滞なく経皮脳血栓回収術、経皮的血管形成術を実施し、可能な限り積極的に血行再建に取り組んでいます。頭頚部血管の高度狭窄や偽閉塞のようなハイリスク病変に対しては、脳血管バイパスや血栓内膜摘除、ステント留置を積極的に導入しています。
低侵襲であることtechnical skill, scientific knowledge, human understanding
当科の治療に共通するのは『低侵襲であること』。機能障害や痛みに対して、安全に、確実に、迅速に対応いたします。痛くない治療、早くよくなる治療、合併症や後遺症の少ない治療を第一に心がけています。聴神経腫瘍や下垂体腫瘍、三叉神経痛や顔面けいれんには、複数の治療法が存在します。常に、ニュートラルな立場で治療法を呈示して、患者さんと十分に話し合いながら、治療法を選択しています。 脳動脈瘤の血管内手術と開頭手術の治療実績は、2010年は1:2でしたが、2018年には2:1。脳血管内手術のデバイスと技術革新は、世界中の脳神経外科医にとって、劇的なパラダイムシフトをもたらしました。複数の脳神経外科医、脳血管外科医(脳神経血管内治療学会専門医)が動脈瘤の部位や形状によって治療リスクを個別に評価し、患者さんの希望にできる限り沿える治療法を選択していきます。 頸動脈狭窄に対するカテーテル治療(CAS:頸動脈ステント留置術)、外科治療(CEA:頸動脈血栓内膜摘除術)の選択も同様に、2010年の治療実績はCAS:CEAは1:1でしたが、2018年には3:1。CEAハイリスク病変には患者さんのご希望に応じて治療法を選択していきます。 脳腫瘍、脳動静脈奇形、モヤモヤ病などの脳神経疾患には、無症状で発見されることもあります。本当に今、治療が必要であるのか?あと何ヶ月、あと何年くらいなら待てるのか?待っているうちに新しい治療法が見つかる可能性はないのか?十分に検討して、患者さんと共に治療法と治療時期を考えています。脳動脈瘤が発見された場合、脳ドックでは受診者の3%に脳動脈瘤が発見されます。そのうち治療を受けられたのは10%でした。90%の方は、定期的に経過観察しているのです。 手術だけで病気の治療が終わるわけではありません。疾患を治すだけでなく、元気な身体と心を取り戻すまで、お付き合いして参ります。一日も早く『元通りの身体』『元の生活』『元の仕事』に復帰するために、あらゆるお手伝いを行っています。健康教室にはじまり、健康診断、救急医療、専門的治療、早期リハビリ、在宅復帰支援、訪問診療、施設介護にいたるまで、脳の健康に関することなら、あらゆるご相談をお伺いすることが出来ます。セカンドオピニオンや転院先の相談など、お気軽にご相談ください。
頭部外傷
◆脳血管障害(脳卒中)
脳血管障害とは、脳の血管が破けたり詰まるなどして、脳の細胞に栄養や酸素が供給されなくなり、脳の働きに障害が起きる疾患で一般的には「脳卒中」と呼ばれます。 脳血管障害は、「血管が破れるタイプ」と「血管が詰まるタイプ」に分かれます。
脳血管障害の分類
脳の血管が破れるタイプ
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・くも膜下
出血動脈瘤が破れて、軟膜とくも膜の間に出血がある。 -
・脳出血
脳の細い血管がもろくなり、破れて出血する。
脳の血管が詰まるタイプ
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・一過性脳虚血発作
24時間以内に症状が回復するもの。脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。 -
・脳梗塞
心原性脳塞栓症:心臓でできた血栓が脳の血管まで流れ詰まるもの。
アテローム血栓性梗塞:脳の太い血管にできたコレステロールの塊が破れ、そこを塞ぐ血小板が集まって血栓ができて詰まるもの。
ラクナ梗塞:高血圧などにより、脳の細い血管が狭くなって詰まるもの。 原因不明の吐き気やおう吐で、朝方によく起こり噴射するように嘔吐します(噴射性嘔吐)。
こんな症状があれば受診を
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・身体の脱力・しびれ
急に右側もしくは左側の顔や、腕、足などに脱力が見られたり、しびれが出ている。 -
・視界異常
突然片方の目が見えなくなったり、物が見えなくなったりぼやけて見える。 -
・頭痛
原因不明の今までに経験したことのない激しい頭痛。 -
・言語異常
言葉がしゃべれなくなったり、舌がうまく回らない。話の内容が理解が困難になる。 -
・めまい
立っていられないほどのめまいやふらつき、突然の転倒。
術前術後の画像参考例
◆頭部外傷
頭部外傷とは、頭に外から力が加わることで頭蓋骨や脳の損傷に影響を及ぼすことを言います。 頭に加わる力の大きさや、場所によって起きる症状も異なります。
頭部外傷の分類
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・慢性硬膜下血腫
頭を打ったあと、1か月後くらいに脳と硬膜の間に血液が溜まる。 高齢者に多くみられる。 -
・急性硬膜下血腫
頭を打った後、数時間以内に脳と硬膜の間に出血する。 -
・脳挫傷
頭部への強い衝撃により、脳が崩れたり出血をすること。
こんな症状があれば受診を
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・慢性硬膜下血腫
嘔吐、しびれ、片麻痺、けいれん、失語症 -
・急性硬膜下血腫
血腫による圧迫と脳組織の損傷により、激しい頭痛や嘔吐、意識障害 -
・脳挫傷
数時間経っても目を覚まさない、運動麻痺。 身体の脱力・しびれ
術前術後の画像参考例
◆脳腫瘍
頭蓋骨の内部に発生する腫瘍を脳腫瘍と呼び、脳や脳の周囲の組織から生じた「原発性脳腫瘍」、他の臓器で生じたがんや血液の流れで脳に運ばれた腫瘍を「転移性脳腫瘍」と呼びます。 頭蓋骨の中はたくさんの部位から構成されているため、脳腫瘍と言っても様々な種類があります。
脳腫瘍の原因
脳腫瘍の原因はほとんどのケースでは不明で、現在考えられるのは遺伝と転移です。 脳腫瘍の発生には遺伝子異常が関係していることが知られており、家族で引き継がれる特殊な遺伝子があることが確認されています。 また、転移は脳以外で発生したがんが、脳へ転移したことによって発生する脳腫瘍です。 脳腫瘍の進行を助長するものとして、高たんぱく・高脂肪食品の過剰摂取、過度のストレス、喫煙などがあげられます。
こんな症状があれば受診を
腫瘍の場所によって、出てくる症状も異なります。一般的には痙攣発作や限られた頭蓋骨のスペースの中で腫瘍が大きくなることで起きる「頭蓋内圧亢進症状」と腫瘍自体が脳組織を壊し圧迫することで起きる「局所症状」があります。
頭蓋内圧亢進症状
脳腫瘍によって頭蓋内が圧迫され髄液の流れが悪くなり、頭蓋内圧が高まることによって下記のような症状が出現します。特に起床時に頭蓋内圧が高まり、頭蓋内圧が低くなる日中に症状が軽減されることが特徴です。
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・慢性的な頭痛
起床時に最も強い頭痛が起こり、時間が経つにつれて軽減する。 -
・吐き気・嘔吐
原因不明の吐き気やおう吐で、朝方によく起こり噴射するように嘔吐します(噴射性嘔吐)。 -
・視神経異常
腫瘍の大きさによって神経が圧迫され、左右両目ともに耳側の視野が欠けるマリオット盲点。
局所症状
腫瘍ができる部位によって起きる神経症状です。 -
・頭頂部
感覚障害 -
・前頭葉
認知症症状、尿失禁、言語中枢にかかっていた場合は失語 -
・視神経
視野、視力障碍 -
・側頭葉
言語中枢にかかっていた場合が失語 -
・下垂体
無月経、乳汁分泌、性欲低下、ホルモン過剰による症状 -
・聴神経
聴力障碍 -
・後頭葉
視野障害 -
・小脳
失調歩行 -
・脳幹
運動麻痺、眼球運動障害
医師紹介
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- 脳神経外科主任部長
大井川 秀聡(おおいがわ ひでとし) -
出身大学 防衛医科大学校 資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経学会指導医
日本脳卒中の外科学会技術認定指導医
日本脳卒中学会脳卒中指導医所属学会 日本脳神経外科学会
日本脳卒中学会
- 脳神経外科主任部長
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- 脳神経外科部長
吉田 卓史(よしだ たかし) -
出身大学 大分大学 資格 脳神経外科指導医
脳神経外科専門医
日本医師会 JMAT
難病指定医
臨床研修指導医所属学会 日本脳神経外科学会
日本脳卒中学会
日本脳卒中の外科学会外科
- 脳神経外科部長
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- 脳神経外科副部長
宇田 賢司(うだ けんじ) -
出身大学 琉球大学 資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経学会指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
所属学会 日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
脳卒中の外科学会
日本脳卒中学会
日本脳神経血管内治療学会
- 脳神経外科副部長